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面接の仕方

名古屋熱田社会保険労務士事務所が面接の仕方についてご説明致します。




面接をする上で考慮する点は以下のような事があります。

(1)簡易試験を行うかどうか

弊事務所の考え方としては、特殊な場合を除き実施するべきだと考えております。
試験の内容としてはごく簡単なもので良いですが、項目は次のようなものが良いと思います。

1、計算(分数を使った足し算と割り算が混じった計算式のもの)
2、漢字(報告書等を書くに至って必要となる程度のもの)
3、こたえのない問題(「囚人のジレンマ」等のこれが答えといったものがないもの)

上記1と2については、実施する事によってその人の知識量が測れます。この部門の点数が低すぎる場合には、仕事が遅かったり、応用がきかなかったりしたりと支障をきたします。

上記3については、その人の思慮深さが測れます。この部門はこたえがないので点数をつけるのが難しいですが、試験官(社長等)が文章を読んで理屈と温情がバランスよくなりたっていてすごいと思う人程、上司や先輩の言う事をしっかり聞いたり、後輩の面倒見が良かったりと良い人材です。

(2)適正試験を行うかどうか

これを行う事により、ある程度のその人の性格・適正・学力・能力が分かります。
よくある適性検査としてはコンパス、SPI等があり、かかる時間は20分程度の簡易的なものから3時間程度かかるような本格的なものまであります。

この試験は多くの大中企業で使われてはいますが、この検査結果を元に採用の合否を決めてしまうのはやめておくべきです。

これらの適性検査の結果はあくまでも補助的な位置づけとし、あくまでも面接官が受ける求職者のイメージや上記(1)簡易試験結果から採用の可否を判断するべきであり、適性検査は求職者にそんな一面もある可能性があるのか程度に考えておいた方が良いです。

(3)面接官の面接の仕方

面接官が求職者に面接をする時に聞いておきたい項目は次の通りです。

1、この職種を選んだ理由(求職者の性格の判断材料となる)
2、弊社を選んだ理由(どの程度、自分の会社の事を調べてきているかで、本気度が分かる)
3、具体的な目標とその達成期日(向上心のある人間かどうか、又、計画的な人間かが分かる)
4、労働条件で聞いておきたい事や希望(成果を示してもいないのに賃上げを要求してくる場合は要注意)

上記のような事を質問し、何か一か所でも「あれ?大丈夫かな?」と思った場合には、本来であれば採用を見送るべきです。上記の質問の時点ですでに何かしら引っかかる事を話しているようであれば、実際に雇った時に問題行動を起こす可能性が非常に高いです。





以上、名古屋熱田社会保険労務士事務所が面接の仕方についてご説明致しました。

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